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禁煙治療での禁煙成功率は?

禁煙治療(禁煙外来)での禁煙成功率は、一般的には約8割と言われています。
正確な数字は78.5%です。ですから、80%弱の成功率ですね。10人に8人です。
すぐ禁煙と言いながら、2割の人は脱落するのですね。

しかし、この統計数字には若干のウソ(虚偽?)があります。

この際に言う禁煙成功とは禁煙治療の終了時に4週間以上禁煙していることなのです。
わずか4週間の禁煙が出来た状態を「禁煙成功」と定義して8割という数字を出しています。

喫煙者の方なら禁煙経験がなくとも想像できると思いますが、
わずか4週間くらいの禁煙では完璧ではないどころか、まだまだタバコが吸いたい状態です。

私も禁煙治療を受診し、チャンピックス服用中であっても、1ヶ月程度ではまだ、
タバコを吸いたいという欲求がありました。これを成功と呼べるのでしょうか?

ですから、禁煙治療した人がもらえる禁煙手帳に興味深い記述がありますので、
それを紹介しますと「5回通院した人は初回で中止した人より7.5倍の禁煙成功率」
ということが書かれています。

つまり、「だから、禁煙治療を始めたら、すぐにやめないで最後まで(5回)続けなさい」
ということが言いたいわけなのですが、ここで7.5倍の根拠となっている数字が、
実は興味深いのです。

禁煙治療から9ヵ月後(何故キリよく1年後ではなく9ヶ月後なのか不明)に、
禁煙を続けている人の割合が、初回で禁煙治療を中止した人は6.5%であるのに対して、
5回最後まで診察完了した人は49.1%と、比較すれば7.5倍の差があるということです。

もうおわかりですね。9ヵ月後になってみれば、実際は5割未満になっているわけです。
つまり、半数以上は禁煙に挫折しているわけですね。実は禁煙成功率はこんなに低いです。

さらに、期間を1年として、上記のように初回のみとか、どれだけ受診したかを分けずに、
禁煙外来で禁煙治療を受けた人すべてを対象にして数字を出すと、1年後の禁煙成功率は、
実はたったの3割程度なのです

3人に1人未満という非常に低い成功率ですね。

この3割程度という数字は、禁煙治療の公式サイトには、もちろん記載されていませんし、
禁煙手帳にも記載されていませんが、数年前に、禁煙治療に保険適用するのは、
無駄遣いではないか? 禁煙治療は保険適用外とすべきではないか? という議論が、
なされたことがあり、その際に、今後どうするかを判断するために、数年前に調査した際に、
上記の3割という数字が出てきたのです。

結果、それなりの成果が認められる(本当にそうでしょうか?)という判断になり、
2013年現在も保険が適用されていますが(一定の条件を満たす必要あり)、
禁煙外来での禁煙治療の成功率は、巷で言われている約8割ではなく、
実際のところは約3割であると思っておいたほうが良いでしょう。